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ボルボ V40 セカンドインプレッション





こんにちは、福島のabeです。



V40が僕の手元にやってきて約3週間が経ちました。

走行距離も3、000キロを超え、このクルマのことが

少しずつ理解できてきたような気がします。



青森から帰って福島で街乗りをしていたのですが、

V40はあまりこれといった特徴も無く、

マニュアルを好きな僕にとってしいて美点を挙げるとすれば、

車体が小さく見切りが良いので取り回しが楽なことくらいでしょうか。



そんな中、また青森に行ったところ、また 別の顔 が見えてきました。

結論からいえば、これは 北国のクルマ だと思います。

寒ければ寒いほどクルマが生き生きとしてきます。


青森では朝の空いた時間を使って今別まで通い、漁を見ていました。

今別と言われてもわからないと思いますが、

龍飛岬から南東に20キロ程 離れたところにある小さな町です。



ここの魚屋さんが毎日隣町の平館の港から活の魚を仕入れていて、

漁船が港に着くのが7時なので 青森は6時前 に出なければいけません。



当然、まだ夜明け前です。









国道280号線の掲示板はマイナス2,8度を示していました。








夜が明ける様子を写真に収めながらの移動でしたので、そのつど体は

冷え切ってしまい、そんな時ヒートシーターや、すぐ車内が暖まる強力な

暖房はなによりでした。

















夜中は雨だったせいか、

まだ路面は凍結していませんでしたが、


たとえブランドコーナーの先が凍っていても

挙動がおだやかなボルボであれば、

クルマがなんとかしてくれるように思えます。





今別の天然ヒラメ。

これは行き先が決まっているのであえて今

活け締めにします。











今別の小さな港。

この前でウニや昆布が獲れます。







走行中、目の前を 猿の群れ が横切りました。

この時期の猿は落葉などが保護色になり、

道路に飛び出てくるまで 大変わかりにくく、

これは ここでは日常の風景だそうで、


エルクテストの 意味を初めて理解しました。

また、飛び出した動物を避けたための自損事故も多いそうで、

万が一のときでも、いくつものエアバックが身を守ってくれそうです。





エネルギーモニターを見ながら走るのも知的な作業だと思いますが、

ここでそんなことをしていればたちまち 猿を轢いてしまいます。


では こんなクルマ(動物をよけるのが得意)を日常で使用するのって

何か意味があるのでしょうか。


このクルマ Volvo V40 が 

日本で発売されたのは97年、基本設計はその3年前とすると、

各国のメーカーがまだ買収合併を繰り広げる前だったと思います。


ボルボの人たちが基本設計したとすると、

その人たちは、


単に自分たちが住む場所に 適応したクルマを造っていた


と考えられなくもありません。


いい、悪いは別にして、

まだ  ヨーロッパのメーカーが各自の価値観でクルマを製造していた時代

だったのでしょう。


夜、前菜に数の子が出てきました。

青森の人はニシンを色々な形で料理に使います。

身欠きニシン、切り込みなど保存食として、鮮度の良いものはそのまま

塩焼きで。






北欧の料理にもニシンの酢漬けがあるのを思い出しました。

訳のわからない缶詰もあります。






こじつけですが、V40は この郷土料理 のように感じます。

普遍性はありませんが、その土地の風土が生んだ料理。

グローバルスタンダードといった言葉が流行る前の時代のクルマ、

それを日々実感できるのは悪くないと思います。


また、V40は廉価なので浮いたお金で日本各地へ行き

(高速移動は得意です)、その土地の料理を食べたり





(今別の魚屋さんが「abeちゃんに持ってけ」と言って菜のはなの主人に

強制して買わせた初物の活ヤリイカ、当然今別、平館産です。おいしい。)

買った魚をクーラーボックスに放り込んで帰り、家族や親しい人と一緒に

食べるのも良いと思います。

このクルマ、派手なところはまったくありませんが、黒子としての

道具と考えれば「あり」だと思います。





| ぶっ込みシリーズ | 12:00 AM |