こんにちは、エグザンティアのabeです。
先日あまりにもリビングに本があふれ、とうとう妻に片付けを命じられたので
朝から本棚の整理をしていると昔の自動車雑誌が出てきました。
ページをパラパラめくると懐かしい写真が目に飛び込んで来ました。
家のベランダから見える吾妻連峰の有料道路を駆け抜けるストラトスです。
灯台元暗しとはこの事で、すっかり忘れていたこの道路をエグザンティアで
走りたくなりました。
暗い中、きついカーブが続き、ギアは2速、時々3速に入ります。
知らず知らずのうちにペースが上がり、写真を撮るのをすっかり
忘れてしまいました。
撮影現場と思われる場所に着いたときには青空になってしまいましたが、
クルマを降り雑誌を片手にうろちょろしました。
その結果、わかったのは、
道路を走り回っただけではこのアングルは見えて来ない、したがって山の中腹から
撮影したに違いなく、このように空が朝日一面に染まるのはほんの10分程なので、
前日に下見をし、段取りを決めていたと 思えることでした。
たった一枚の写真に注がれた時間と才能とエネルギーに頭が下がります。
この入魂の写真の後に自分の素人写真を載せるのは恥ずかしいですが、
ストラトスの引き立て役としては格好でしょう。
気温3度、活火山近くのイオウの臭いが立ち込いめる駐車禁止の場所での
撮影はとても楽しかったですが、
生活感丸出しのエグザンティアはどう見ても
この景色には似合いません。
ストラトスの写真が載った当時の雑誌の編集長に、「帰って来い!」と
僕は言いたい。
人が100年かけて熟成させた内燃機関というシステムはそう簡単に消えるもの
では無いと思いますし、もし消え行く運命にあるとしても、そんなの考えるヒマが
あるなら、クルマをガンガン走らせ、風景や食べ物で季節を感じながら老いていくのが
素敵だと思いませんか?