1年と少し前、私は2台のシトロエンの中から1台を選ぶことになりました。
1台は程よく使い込まれ、ほこりもなく、よく整備されたシトロエン
もう1台はガレージの奥にほこりをかぶり、うずくまる様にたたずむシトロエン
その少し前、予想外のちょっとしたアクシデントで、私が譲ってもらうはずのシトロエンを失ってしまったので
そのかわりに、と選ぶことになりました。
ちょうど同じ頃、
「俺はこの先もうMTの車は乗れそうにないよ。これからはリアシートに乗って車を楽しむよ」
私が友人と数人で、お見舞いに行ったその人はこんなことをいっていました。
「大丈夫ですよぉ、○○さんのことだから、また元気になってMTの車、乗れるようになりますって!」
友人達と励ましてあとにしたものの、正直心配なことに変わりはありませんでした。
今考えれば、そのとき私はどちらのシトロエンを選ぶか答えを決めていたと思います。
また時は過ぎ、よく晴れた冬の日曜日。
「じゃあそろそろ行くか!」
「これじゃあ、泥舟沈没大作戦ですね・・・大丈夫かなぁ(笑)」
快晴の海の上、アクアラインを2台のシトロエンで走りながら、こだわりの車って本当に面白いなと思いました。
人と人を結びつけ、人にまた元気を与えてくれます。
みんなで車を並べて話し込むのももちろん楽しいのですが、私にとって、たった2台だけのツーリングは忘れられない
いい思い出になりました。
あ、マセラティの写真・・・まぁいいですよね(笑)