プレスDAYも終わり、週末からいよいよ一般公開となります。
今回の東京モーターショー、日本の業界内には、かなりの危機感があるようです。
2006年度、新車の登録台数は358万台で1977年の水準、前年対比で8.%強も減っており
4年連続で新車の販売台数が落ちています。
一体、日本のマーケットに何が起きているのでしょうか?
色々な所で話題になるのですが、30歳以下の若者のクルマ離れはかなり深刻で、
若者はクルマに対して、今までの様に興味を持たなくなってきているとの事。
若者の収入面なども自動車が持てない環境に関係ある様ですが、
自動車以外に、お金を使う物が多いのも一つの原因で、
新車販売台数の低下に反映しているのだと思います。
私が思うに、クルマのライバルは、
他社のクルマではなく、携帯電話やコンピューター等、
クルマに関係ないものがライバルとなっていると思うのです。
今後、自動車メーカーは、新しいエポックをクルマに盛り込み、
若者の夢がクルマにつながる、そんな開発をする事が、
今の自動車産業を活性化する事になるのだと思います。
クルマの成熟化は、この国の根幹を揺るがす原因となるかもしれない。。。
早く 趣向性の強いクルマを開発し、
韓国や中国の自動車産業と全く違うベクトルで、
日本人らしいクルマを作り始めないと、
コストだけのクルマでは、隣国の会社に、
世界を持っていかれるのでは無いでしょうか?
そして 今年のモーターショーもう一つの問題があるのです。
それは海外のメーカーの出展です。
東京モーターショーは世界の5大自動車ショーにランクされています。
(フランクフルト、パリ、ジュネーブ、デトロイト、東京)
しかし、海外メーカーは、今年の中国・上海モーターショーに力を注ぎ、
今回の東京をかなりトーンダウンしています。
数年後には、東京に変わり上海が、5大モーターショーの仲間入りになる可能性も有り得るのです。
中国大陸が目覚め、巨大経済大陸に変貌すると、日本の自動車文化にも多大な影響を与える事でしょう。
GTRも良いのですが、西洋文化の延長上にあるクルマではなく、
オリジナリティの高い日本人らしいクルマを作ってもらいたいなぁと思うのです。
ポルシェよりも早いクルマを777万円で出すのではなく、
初代ユーノスロードスターみたいな
日本人らしいクルマをもっともっと作ってもらいたいものだと感じた
40th.東京モーターショーでした。