アルファロメオ166ターボディーゼル納車日記
遂にアルファロメオ166ターボディーゼルを配達納品する日がやってきました。
日本ではターボディーゼルエンジン搭載のAlfaRomeo 166EVO TurboDieselは
まず見る事が出来ませんが、イタリアでは、ちょいワルオヤジの必須必勝アイテムなのであります。
実はこのクルマ、日本に来るまでには、長〜い物語がありました。私は年に数度、出張でイタリアに行くのですが、5〜6年前、アルファロメオ166のターボディーゼルエンジンをレンタカーで借りる事があったのです。
初めてアウトストラーダを走っての感想は、アルファロメオのエンジンはガソリン車だけではなく、ディーゼルエンジンも素晴らしい魅力がある事を知りました。
その後、その味が忘れられず、159のターボディーゼルなどをイタリアで
レンタルして味わっていました。(既にブログでもご紹介済みですね)
そんなある時、シトロエンC4のターボディーゼルを購入したいとおっしゃる
旦那買いのお客様からお電話を頂きました。
数十分も話したでしょうか。。。
私は なんとなくイタリアでのAlfa166 TurboDieselのお話をさせて頂いたところ、
そのお客様は”166で行きましょう”と言って頂き
急遽イタリアより 特別な166EVO
をお取り寄せする事になった訳です。
本当に旦那買いですね。
私に全て下駄を預けてくれた訳ですから。。。
折から日本では、ディーゼルエンジンに対して、非常にアゲインストな風が吹いている訳で、
排ガス試験をパスするか判らなかったのですが、
思い切って日本に輸入する事になったのです。(チョットだけ見切り発車ですね)
日本に到着後、何とか3度目の排ガス試験で最新の排ガス規制をクリアし、
無事ナンバーを取得する事が出来ました。
既にお客様から代金を頂戴してから5ヶ月が過ぎ、
半年越しで、イタリアから日本へやってきたアルファ君、本日無事に富山へ旅立ったのであります。
さてさて日曜日の東京、行楽の車が環八界隈を埋め尽くし、
調布インターのゲートをくぐったのが夕方6時を過ぎていました。
アルファロメオ166 EVOターボディーゼルは、5気筒の2.4リッターのエンジンで
低速からモリモリ来るトルクと、静かな振動の無いエンジンなので
むしろガソリンエンジンより乗り易く感じます。
新車ですから3000回転をキープしながら6速のマニュアルを操ります。
八王子から大月まで各ギアを慣らしながらシフトします。
中央道の長ーい上り坂を全くストレス無くグングン上ります。
6速3000回転は完全に制限速度の二倍を超えてしまいます。
私の体はアウトストラーダを走るアルファを思い出しています。
真に素晴らしいの一言!
コイツは今ヨーロッパに存在するラテン・ビックサルーンの中で、
最も上質で古典、クルマ好きにはたまらない味を持っているクルマです。
八ヶ岳のパーキングで初期チェック&撮影です。
雲が綺麗だなぁ〜なんて、わたくし旅モード全開です。
調布〜諏訪〜松本〜上越〜富山と470Kmの行程ですが
166は静かにハイスピードで突き進みます。
途中八ヶ岳に住んでいるお客様から電話です。
奇遇ですが、やはり運命的なものを感じます。
そのお客様はC3のHDIをお買いになりたいとの事。
しかし私はあえてC2のHDIをお勧めしました。
(同じシャーシですが明らかにC2の方がクルマとして完成度が高くよく出来ているので、
折角フランスからお取り寄せするのならと”C2 1.4HDIを”とご提案した訳です)
「それじゃC2 HDIでいきましょう、早速渋谷さん ヨーロッパから見積もり取ってくださいね」との事。
ウーン この方も旦那です!!
自動車屋冥利に尽きます。
アルファロメオ166EVOを3000回転キープ(6速)しながら携帯電話でC2 1.4HDIの商談をするなんて、
『コレなのコレなのコレなのよっ』て感じです。
同じクルマでも日本に輸入されているクルマ達とは全く別物のヨーロッパスタンダード。
購入された旦那衆だけが判る代物なのです。
(知らない人は知らなくていい。感覚の研ぎ澄まされた旦那だけが味わえれば
私は嬉しいのであります。)
なんと3時間40分で富山インターを降りると、アルファ君虫だらけになっています。
早速納車前に洗車です。
既に500Kmほど走っているので慣らし運転は完璧です。
富山インターを降りる時には3500回転まで上げてみました。
エンジンが心なしか静かになったような気がします。
お客様のご自宅に着いて色々話していると、
納車は明日で良いですか?と旦那様。。。
渋谷さん、今から飲みに行きましょう!!だって。
アルファを車庫に入れて、奥様と旦那様、そして私で
深夜3時まで食べ物の話や犬の話、そして海外の話をしました。
私は、小さな会社を細々やっているのですが、
この様な旦那衆がいらっしゃるので、
24年間会社を続ける事が出来、本当に感謝している次第であります。
当社のお客様で旦那衆の皆さん 本当にありがとうございます。。。
頑張って クルマを諦められないクルマを輸入する所存です。
一夜明けて 少し富山の町を散策して お客様のところで。。。今日は166で運転練習&納車説明です。
完熟走行をかねて富山の町を走ります。お客様もどんどんアルファに慣れて、これなら大丈夫。
昼食、激辛カレーをご馳走になって東京に戻ります。(いやー このスリランカカレー、今まで味わったことが無い美味しいものでした)
富山駅まで路面電車に乗って、金沢経由で帰ります。
(富山空港よりANAで帰ろうと思ったら満席でチケットとれず、それならば途中
金沢のお客様のところに寄ってと思ったら、金沢のお客様は、今京都ですとの事。残念!
エグザンティアターボディーゼルにお乗りになっているんですよ。)
ビール片手に小松まで電車、でそこから飛行機。
今日のお供は久々のジャンボジェット B747-300。
レトロだけど乗り心地はやっぱりどっしりしていてジャンボは良いなぁ
ます寿司を千駄ヶ谷&世田谷のスタッフに買って千駄ヶ谷に戻ると
メニューに富山産、白海老のパスタと書いてあります。
うーん 千駄谷食堂なかなかやるじゃない!!
チョットだけつまんで帰ることにします。。。
それにしてもアルファロメオ166EVO、私の中で最も熱いマイブームです。。。